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「朝日新聞」 2007年10月11日付 (asahi.com 多摩版より)

定年自転車ス〜イ 骨折・国境・世代越え


<写真>インドに向かうというイタリア人サイクリストを自宅に泊め、日本を案内したという舘浩道さん(右)=9月、府中市で



 府中市の舘浩道さん(69)が、定年後の自転車ライフをホームページ「リタイアは自転車に乗って」(http://cycle.tc)で発信している。身近な自転車の面白さをもっと知ってほしいと立ち上げた。現役世代からも声が寄せられるなど反響は上々。開設から1年で、このほどアクセス数が1万件を超えた。(石川幸夫)

 トップページのメニューには、気軽に乗ろうと呼びかける「自転車は楽しいよ」、今さら自転車の乗り方と言われても困るでしょうと前置きして乗り方の基本を伝える「自転車の乗りこなし」、実践編の「サイクリングの実際」などが並ぶ。いずれも体験に基づいた内容が盛り込まれている。「海外ツアーも手作りで」の項目では、海外自転車の旅7カ条も紹介した。

 舘さんは、62歳で仕事をリタイアしたあと、人生の新しい「相棒」に自転車を選んだ。他のスポーツに比べてすぐにでき、場所を予約しなくても良いという手軽さが気に入った。

 しかし、正しい自転車の選び方や走り方などのノウハウを知る手段が見つからず、手探り状態が続いた。大けがをしたのもそんな時期。多摩川のサイクリングロードを走行中、前から来た自転車を避けようと急ブレーキをかけると、反動で体が前にとばされ、両手首を骨折してしまった。

 自転車は自分で選んで購入した折りたたみ式。通常の自転車とはブレーキのかかり方や重心の位置が違った。数カ月間、不自由な生活をしながらも、自転車への思いは変わらず、自分なりの自転車ライフを続けた。

 これまでの走行距離は9月までに地球一周を超える4万6千キロ余。海外への自転車旅行も3年目。今年はイギリスを走った。

 ホームページへの反響も届くようになった。海外勤務中の男性からは「参考になった。私も定年後に欧州の道を走りたい」。

 国民生活センターが折りたたみ式自転車の不具合について発表したのを知り、舘さんも事故の経験から折りたたみ式自転車の安全性への疑問を改めてHPに載せた。

 舘さんは「自分が迷ったり悩んだりした経験は、きっとほかの人にも参考になるはず」と考える。「海外へは80歳までは行きたい。国内なら、それこそいつまでも」。自らの目標もしっかり立てている。

<お断り> このページは、asahi.com に掲載(10月12日〜17日)されたものを加工して掲載しています。


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